what's kiridashi shitirin


「切り出し七輪」とは。

「切り出し七輪」は、一般的な七輪とは製法が違います。
一般的な七輪は、陶器を作陶するときのように、練ったりこねたりした土から、ろくろや金型を使ってカタチを作りますが、
切り出し七輪は、能登半島の石川県珠洲で採掘される珪藻土のみを原料としていて、
1キロメートル以上続く珪藻土の採掘坑道の先端から、地層の形状のまま採掘(切り出し)してきた「地層の塊」を、
専用のノミで1品づつ、ほぼ手彫で削り出してカタチを作ります。
それから窯で二昼夜かけて焼き上げた物だけが「切り出し七輪」と呼ばれます。
一般的な七輪と比べると驚くほど軽量でかつ頑丈で、断熱性能や遠赤外線の放出量も多く、
なによりその希少性から、上質な製品として扱われています。
珪藻土は、1千万年以上前から海底や湖底に堆積している植物性プランクトンが化石化した物です。
切り出し七輪は、その地層の塊をそのまま焼物にしているので、採掘された場所によって一つ一つ色合が違っています。
また稀に、地層の断面に特有なマーブル模様が入っているものや、化石の入っていた痕跡があるものまであります。
素焼きの切り出し七輪を見る機会があれば、観察してみて下さい





http://youtu.be/uq7oSqKlWZ4